【徹底解説!】中島みゆき 第二詩集『四十行のひとりごと』

【知られざるヒストリー】

こんにちは!滋賀のお悩み相談所のやすいです。

今回は、中島みゆきさんの第二詩集となる『四十行のひとりごと』が道友社より発売されたことを記念して、みゆきさんのヒストリーを交えて徹底解説していこうと思います!

ちなみに、この本は、「Amazon」において、予約段階にもかかわらず、ジャンル別ベストセラーのランキング1位を記録!第二詩集となっているのは、2000年に初の詩詞集『ウィンター・ガーデン』が幻冬舎より発売されているからです。

では、まず中島みゆきさんの生い立ちをみていきましょう!

みゆきさんは、1952年生まれで、出身地は北海道の札幌市。後に帯広で学生時代を過ごし、藤女子大学文学部国文学科卒業後、1975年『アザミ嬢のララバイ』にてデビュー。

ブレイクのきっかけは、その年の世界歌謡祭において、「時代」でグランプリを獲得し、雪国発のシンガーソングライターとして人気を博していきます。今回の詩集の中でも「ぜったいグランプリ」にて当時のことが少しだけ出てきますね。

その後、楽曲がテレビや映画などの主題歌になるなど、数々の名曲を世に出していきます。

また、TOKIOの『宙船』や工藤静香の「雪・月・花」など、楽曲提供もされていることが有名ですね。実は、ももいろクローバーZの「泣いてもいいんだよ」も、みゆきさんの提供曲です。

本人はテレビなどのメディアにはそこまで露出しないものの、圧倒的な存在感で世代を超えて愛される歌姫となり、今回のように詩やエッセイなどの執筆もなされて、現在でも幅広く活躍されています。

日本において70年代~2000年代と4つの世代でシングルチャート1位に輝いた女性アーティストは、中島みゆきさん、ただ一人であるとされています。

【ヒット曲の数々】

さて、みゆきさんは、「時代」の他にも「空と君とのあいだに」、「銀の龍の背に乗って」など数々のヒット曲を世に出しています。紅白にも2度出演しており、今でも全世代に人気があるといっても過言ではないでしょう。

私はどの曲も大好きなのですが、特に「ファイト!」と「麦の唄」の二つの唄に思い入れがあります。

ファイト!闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ

、、名曲です(泣)。

「麦の唄」は、2014年のNHK連続テレビ小説「マッサン」のテーマソングです。紅白歌合戦もこの歌で登場してましたよね。

「麦の唄」は私ごとですが、結婚式の際に兄弟がはなむけの唄として私達夫婦に替え歌を送ってくれました。なのでとっても思い出がある曲です。

【名曲「糸」制作秘話】

みゆきさんの一番の名曲は、なんといっても「糸」ですよね。この歌は様々なアーティストがカバーしていて、今でも大人気な歌です。

2020年の今年の夏に、この曲を題材にした映画『糸』が放映されていますね。主演は菅田将暉と小松奈菜。まだ大ヒット上映中です。

この日本を代表する名曲「糸」は、1992年にある方の結婚を祝して贈られたとか。現在でも結婚式ソングとして、とても人気がありますね。縦と横を紡ぐという歌詞は、本当に万人の心を掴む詞と感じます。

この歌は、Mr.childrenの櫻井和寿さんはじめ様々なアーティストがカヴァーしております。映画内でも菅田さんがカヴァーしておりますね。

【夜会の凄さ】

さて、みゆきさんといえば、主演から演出、シナリオに至るまで全てを自身で担っている舞台『夜会』が有名ですよね。コンサートでもミュージカルでもない「言葉の実験劇場」をコンセプトで開始された『夜会』。大人気でチケットの入手が困難と言われています。

私は、一度だけ大阪の「シアターBRAVA」でvol.17の『夜会』に行く機会があったのですが、もうすんごかったです!

何がすごいかって、まず、みゆきさんの演技力がやばすぎる。OLの役など様々な役割を演じ切り、全然年齢を感じさせない。シナリオもすごくよく出来てて様々な名曲が聴けます。

そして歌声。クライマックスでの声量は凄まじく、人ってこんなに声がでるのかと、感動していきなり目から涙がこぼれました。歌唱力で泣いたのは生まれて初めてでした。

ぜひ、もう一度『夜会』が開催されたら、「魂の歌声」を聴きに、みなさん絶対行った方が良いです。かなりおすすめします。

さて、話があっちこっちいってしまいましたが、さあ、お待ちかねの本の中身を解説していきましょー!

【四十行のおすすめ】

この本は、2017年の4月から2019年7月まで『天理時報』で連載された作品に加筆訂正し、さらに2篇の誌(「産土」「ふうせん」)が追加されて出来上がったものであります。目次は以下の通り。

礼/おこわさんでも/すっぴん/東京駅へ向かっていたのに/月も陽も/ぜったいグランプリ/ビギナーズ ラック 来い来い/こんなところに産まれてしまった/まことに申し訳ございます/崖っぷちにカメ/台形/十段階/我々の宿題/一寸先は/祭の中/旅人/産土/ふうせん

私のおすすめは、「礼」と「産土」。その一部を紹介します。

「礼」

貸してくださった神という方に 謙って 私はイタダキマスを言う

私は礼が 好きなのである

、、とても素敵な詩ですね。

「産土」

風の音に紛れて 人間はそれを 聞き逃してしまったのかもしれない

「陽気で行っておいで」って うぶすなは 言ったんだ

、、なんとも、故郷を思い出す素晴らしい表現です。他には「台形」や「我々の宿題」も好きですね~。深みがありすぎて中には私にはまだまだ味わいきれないものもありますが、どれも素敵な詩ばかりです。

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【千字に祈りを込めて】

とまあ、みゆきさんのストーリーを交えて、第二詩集『四十行のひとりごと』を紹介してきましたが、、とにかく、、深い!!

現在みゆきさんは68歳。デビュー当時は23歳。そこから音楽業界をずっと牽引している方なので経験値は相当なものでしょう。

みゆきさんの人生のエッセンスが詰まった珠玉の一冊。この書の謳い文句は「いま、いのちに寄り添う18篇の詩情(ポエジー)」。これを読めば、自分の悩みが解消されるかも。ぜひ皆さん、手に取って読んでいただけたら幸いです。

 

蒲生大教会から千字に祈りを込めて。それでは、また。

 

人ごとを我がことに。

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