【悩み解決!!】相談実例からの家族問題を徹底分析⁉

皆さん、こんにちは!滋賀のお悩み相談所のやすいです。

 

さて、2023年も幕を開け、コロナも落ち着きを見せてきて、よし!元の生活に戻れる!と思いきや、戦争が起きたり、異常気象が続いたりで物価も高騰し、なかなか生活が厳しく、まだまだ元の生活には戻れそうにない状態です。

 

コロナを経てもステイホームの時間帯が多くなった昨今、今回はお悩み相談の中から、特に多い家族間での問題について、実例を踏まえて触れていきたいと思います。

なぜ家族関係が悪化するのか

一番近くで過ごす関係である家族。この関係性がうまくいかないとなると正直なかなか辛いですよね。近いが故に、関係性が一度崩れてしまうと復旧が困難な場合も多いです。

 

所詮家族も他人だと割り切って考えようにも、本心がそうはさせません。本当は、仲が良いのに越したことはないからです。

 

現代社会の家族問題は、別居、DV、離婚、嫁姑、介護、同居、ひきこもり、ヤングケアラー、ネグレクトなど多岐にわたっており、もはや社会問題の大部分を抱えている現場は家庭と言っても過言ではないでしょう。

 

しかもコロナ禍の今、健康を損なったり、職を失ったりして貧困も増えてきております。とくにシングルマザー(母子家庭)などひとり親家庭は深刻な影響を受けているとされています。

 

生活が困難な時に身近にいる家族には頼れない、となると、一気に事態は深刻化します。孤独がその人を襲い、社会からの孤立を生むからです。一番の味方であるはずの家族を頼ってはいけないと考えたり、逆に頼りたくないと思っていたりする方は案外多いように感じます。

無理強いとおしつけ

では、なぜ家族に頼りたくないのでしょう。そもそも家族で悩んでいる方は、家族にその悩みを吐き出すことはできませんね。

 

例えば、夫の母親に不満があったとします。それを母親には直接言えないでしょう。それと同様に母親も息子夫婦に不満があったとしても、本人にはおろか、息子に相談するにもハードルが高いです。

 

また、家族ならではの「無理強い」や「おしつけ」も関係性を悪化させているように思えます。親子や夫婦間での過干渉や理想のおしつけなどの行為は、相手に束縛の念を生み、家庭に居場所をなくしてしまうケースがあります。

家族にありがちな、「うちはこういうもんだ」と説明もなしに理解しろというのは、多様性を求められている令和の時代にはそぐわない考え方のようです。

 

そもそも家族だから、「理解してくれている」は危険なのかも知れません。私たちの教えに「親子でも夫婦の中も兄弟も皆銘々に心違うで」とあります。家族だからこそ敏感でナイーブなところがあるんだと、より丁寧な接し方が必要です。

 

といっても、私自身、家族に感謝の言葉を忘れ、ついつい余計な一言を言ってしまっています。そんな時、どうすればいいのでしょうか。では、お悩みの事例を見ていきましょう。

事例1【同居生活】

親と同居したり、近くで暮らすようになったりして、「精神的に居づらい」などと両親への悩みを相談する方がありました。とくに奥様側の両親のそばで生活している方が悩むケースが増えている気がします。セキスイハイムでも取り上げられていますね。

どちらにせよ、親と親しく付き合うことは素敵なことと思います。ですが親密になるあまり、一方で、意見が言いにくくなり、夫婦間にも問題が生じるケースがあります。嫁姑問題が最たるものですね。

 

こういう時は、生まれ育った文化がそもそも全然違う者同士が生活するのですから、相手への理解が必要です。先ほど述べた「うちはこういうもんだ」をお互いにおしつけるのではなく、理解し合い、「求める」のではなく「認める」生活を送りたいものです。

 

嫌で付き合うのか、認めて接するのか、後者の方が関係性はスムーズですよね。家族間で問題が生じた時、「うちはこうしてたんだけど、しんどくない?」など相手に寄り添う、問いかけをするコミュニケーションがあれば少しは問題が改善していくことでしょう。私自身、養子で結婚しているので、このような質問をしてくれる時は、大変助かっています。

事例2【ひとり親家庭】

ひとり親世帯の生活困窮の悩みはお伝えした通り深刻化しています。シングルマザーは社会的弱者とされていますが、それは何故でしょう。社会福祉施設を経営する方に聴いたところ、それは「金銭的に余裕がない上に自分の時間も足りない」ということでした。

 

また再婚も考えられるので、男性トラブルに巻き込まれるケースも少なくないようです。

 

そんな上から、ひとり親世帯は頼る術を知らず、「自分一人でなんとかしなければならない」と思いこむ方がちょくちょくいます。つまり繋がりが乏しくなっている状態です。人は一人では生きていけません。家族が難しいのなら、行政や民間で「こども食堂」や「フードバンク」、「学習支援」などを行っておりますので、そこへ訪ねるのも手段の一つです。

当教会でも、お悩み相談やシェルター、また宿泊施設もございますので、お気軽にお問い合わせください。

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核家族から個の時代へ

現代の世の中は拡大家族から核家族へ、そして個性を重んじる方向へと進んでおります。だからこそ、個人を認め、個性の主張を伝えやすくする環境整備が必要不可欠です。

 

昨今では、ジェンダーフリーが叫ばれておりますが、家族においてもLGBTなどセクシャルマイノリティの悩みを打ち明けることができない等のジェンダー問題があります。

 

これらの問題では、しっかりとした知識と世間の目に流されない家族の絆が問われていると感じます。

世界は贈与でできている

以上のように述べてまいりましたが、それでも家族の絆というのは、良い方向に向かうことができたなら、とても素晴らしいコミュニティです。

 

普段は気づきませんが、家族という繋がりには、やはり計り知れないものがあります。産まれたてのこどもは何も持ち合わせてないところから誕生し、家庭での無償の愛によって育まれて大人になっていきます。

 

『世界は贈与でできている』の著者である近内悠太氏によれば、「「金で買えないものはあってはならない」という理念が正当なものとして承認される経済システムを資本主義というのです。」とされており、家族など大切な人との関係性は「お金では買えないもの」と述べています。

資本主義の価値観からは理解し得ないものが家族からこどもへの無償の贈与です。おそらく、こどもが将来自分を養ってくれるから育てているのだと、こどもをビジネスパートナーとしてだけ見ている人はあまりいないでしょう。それがゆえに、そのプレゼントに親の束縛やエゴが介入すると難しい人間関係へと成長させてしまうのです。

「頼る」と「甘える」は違う

家族間の人間関係の悩みは家族の中で解決するのは困難な場合が多いようです。そんな時は第三者の存在、介入が必要となります。とにかく誰か信頼出来る方に相談する、頼ることをおすすめします。

 

頼ると甘えるは違います。本当は自分にできることを他人に頼むのが甘えで、頼るとは自分ではできないことを頼むことを意味するのではないでしょうか。

 

近内氏によれば、「助けて」という声は甘えではない、とされています。その上で、誰にも迷惑をかけない社会とは、定義上、自分の存在が誰からも必要とされない社会であり、迷惑とは、助けること、支援すること、頼られることであるとしています。助けてと頼る行為は、人間がいたって正常な生活の営みなのです。

 

その観点からすると「こども食堂」や「学習支援」をする団体は希望の光です。頼られることを迷惑と思っておりません。そこでのコミュニティと繋がれば、豊かな生活を手にできるようになっていくかと思います。

コミュニケーションとチームワーク

家族問題は社会の縮図です。だからこそ、家族に信頼関係が戻り、家庭でたすけ合う世の中になれば、きっと世界も明るくなっていくことでしょう。

 

「世界の誰一人取り残さない」。これはSDGsの掲げる理念ですが、そんな世界を目指しながら、わたしたち蒲生大教会もまずは自分を変える努力をしてまいりたいと思います。

個人と家族と第三者のチームワーク。そこでコミュニケーションがとれれば、きっと未来が明るくなると信じています。

 

もし、家族関係でお困りのようでしたら、滋賀のお悩み相談所|天理教がもう大教会でお訪ねください。きっと心に明るさが帰って参ります。

 

人ごとを我が事に。まずは私から。

 

それではまた。

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